2000年 山岳耐久レース(長谷川カップ)参戦メモ

日時:2000年10月8・9日
参加者:小松 進一


参加感想

今シーズン最後のレースになる、山岳耐久レースに参加しました。
クラブ内では、一緒に参加する仲間を増やしたいと、「たのしいよ、おもしろいよ」と甘い誘いを続けていますが、これまでに引っかかったのは、うちの嫁さんだけです。
というわけで、ハートビューからは、ただ一人の参加になりました。
昨年は、転職直後だったので参加は見合わせました。なので、二年ぶりのレースです。
今回で4回目になったのですが、久々に超耐久レースの辛さと楽しさを思いだしました。
夜明け(スタートから16時間後くらい)より雨が降り出し、タイムの遅い人ほど、厳しいレースになったと思います。
私は、急な下り坂が過ぎた頃からの雨だったので、影響は少なくて済みました。
実際には、赤土泥水の川(コースがこんな状況になってしまう。)の中を走ったくらいですみました。
今回の記録は、練習不足の割には良かったと思っています。
来年は、十分なトレーニングを行った上で、自己新記録を目指したいと思っています。

記録


以下、来年以降の為のメモ

今回のレースペース

前回までのレースでは、おおまかにこんな感じでした。

  1. 第一関門まで(周りにつられて)速いペースで進む。(0〜20Km)
  2. それからドカンとペースダウンどうにか第二関門までたどりつく。(20Km〜40Km)
  3. 夜明けと共に、少し元気が出てくるが、下り坂で膝を痛めて引きずるようにゴールを目指す。(40Km〜70Km)
第一関門後のペースダウンの原因は、ペース&食事の取り方にあったような気がしています。 「食べても、消化できずにエネルギーにならない」といった感じでした。
ペースダウン後に、心拍も下がり内臓も活動して少しずつ元気になってきたように自己分析しています。
膝の痛みは、山道(特に下り)のトレーニング不足です。

これらの経験+トレーニング不足の状況をふまえて、今回のレースでは以下のペースを目指しました。

練習不足でしたが、トレーニングは裏山の上り下りに絞りました。
この結果、栄養補給はほぼ満足できる結果が得られました。(最後まで、前向きな気持ちでレースをすることができた。)
下り坂の膝痛についても、今までに比べて楽でした。
失敗は、練習不足だけです。


妻の協力

今回のレースには、私ひとりで参加しました。妻の由美子さんは、娘と一緒に家で応援です。
レースの準備には、以前の出場経験をふまえて適切なアドバイスがありました。
今回ぶじに完走できたのは、由美子さんの協力があったおかげだと感じています。
本当にどうもありがとう! & 来年もよろしくね!!
(ゴリゴリゴリゴリ <− ごまをする音)


装備

今回のレースの装備を紹介します。

ストック

ストックを使用している人は、3割くらいいると思います。
平地を走る場合は、はっきりいってジャマです。が、上り坂・下り坂ではとても役に立ちます。4本足で歩行している感じです。
ただし、ストックの使用方法には、ある程度テクニックが必要なので、事前に練習しましょう。
スキー用を使用している人もいますが、長さを調節できるトレッキング用が良いと思います。上りでは短く、下りでは長くして使用します。


食料

食料としては、以下の物を持参しました。結果的には、少し少なかったと感じています。

水&水筒

このレースでは、水がとっても大切です。
レース装備として、2Lが義務づけられていますが、この量でははっきり言って足りないです。
個人差・天候などによっても違いますが、2Lの水は第一関門までに消費してしまいます。
途中、補給できる場所は第二関門まで無いと考えた方が良いと思います。
本来は、山道での自分の消費量を計測して、持参する量を決めるべきだと思います。
私の場合は、4Lと決めています。 自分の消費量が判らない人は、だまされたと思って4L持参しましょう。
ちなみに後半は、第二関門で補給を受けられる2Lで、ゴールまでたどり着けます。
水には、バームを薄めに入れました。 これの効果はあまり自覚できませんでした。

4Lの水を装備するとなると、入れ物が重要になります。
私の場合、走りながら飲むために、チューブが付いたパック型の水筒を使用しました。これには、2Lが入ります。
残りの2Lはアルミのペッチャンコ水筒を使いました。1L入るので2本持参します。
どちらも、使用後はかさばらないので便利です。


ヘッドライト

このレースは、必ず夜が入ります。ヘッドライトは重要です。
前回のレースで、電球が切れてしまい ちょっと焦りました。必ず交換用電球を用意しましょう。
電池は、リチウムorアルカリを使用しましょう。最初のレースではリチウム電池を使用して、交換なしに夜を越える計画でした。が、カタログ通りにはいきませんね。夜明け前に電池が少なくなってしまい、とても悲しい(寂しい)思いをしました。
少し大目に持参して、定期的に交換するのが良いと思います。
私の場合は、アルカリ電池8本持参して、3時間後とに交換しました。


シューズ

このレースではシューズがとても重要です。
私が始めて参加した時は、トレールランニングシューズを履いているひとは1割もいませんでした。 ナイキなどで販売していましたが、日本ではまだ売っていませんでした。(私は通信販売で購入)
今回参加した人の足元を見ると、7割くらいの人がトレールランニングシューズを履いていました。今では、ほとんどのランニングシューズメーカから、この分野のシューズが販売されています。
普通のランニングシューズでは、山道でのグリップは期待できません。
晴れの時はまだ良いのですが、雨が降って泥道状態の上り下りは、滑り台状態になります。このような場合の差は歴然としています。 また4回出場した内の2回は雨が降りました。
トレッキングシューズで出場している人もいますが、72Km走るには重さが負担になります。
こんな状況を考えると、トレールランニングシューズがベストだと考えています。

今回使用したシューズのサイズは26cmです。普段履いている靴は25cmなので2サイズくらい大きな物を使用しました。
毎年、このレースの後、足の爪が4本くらい死んでしまいます。どうも靴のサイズが小さかったようです。
数時間のレースではあまり気にならないちょっとした当りが、20時間も山道を走り(歩き)つづけると、シビアに出てきます。
私のサイズは、XXcmと思い込まずに 本当に適したサイズを見つけることが重要だと思いました。

ソックスは、厚めの物をお勧めします。
山道では、靴の中にゴミが入りやすいです。薄いソックスを使用していると、入ったゴミがとても気になります。


防寒着&カッパ

10月の奥多摩山中はとても冷え込みます。体が動いているときは良いのですが、元気が無くなって、動けなくなってくると、急激に寒さを感じるようになります。
防寒着は必須ですが、これが荷物の量を増やす原因にもなります。
私は、カッパと防寒具を兼用しました。
汗をかいても湿気を外に出す、ゴアテクスが良いと思います。
また、タイツを履いている場合は、ズボン側は必要ないと思います。
手袋は、用意していったほうが良いでしょう。私は、これもカッパと兼用。ゴアテクスの手袋を持参しました。


URL

東京山岳連盟のホームページ
http://www.togakuren.com/


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