セントラルカップデビュー戦奮闘記(?)


日付:1999年5月9日
報告者:石原智子
場所:サイクルスポーツセンター(修善寺)

毎年修善寺で行われるミニトライアスロン「セントラルカップ」。SWIM0.75km BIKE20km RUN5km。これが私のトライアスロンデビュー戦となった。レースには大石さんと石原1号が一緒に参加し、応援として同じスイミングクラブの塩出夫妻が同行してくれた。

今回は塩出夫妻が宿泊の手配をしてくれたので、前日に会場で受付を済ませることができた。16:00よりサーキットでの試走開始。大石さんと石原1号に連れられて1周したのだが、(こんなコースを4周もできるんだろか…)と不安になってしまった。

その気持ちを正直に話したところ、2人とも声をそろえて「大丈夫、大丈夫っ!!」。

(そりゃね。あなた達はベテランさんだから大丈夫だろうよ。でも私はホントに初心者だぞっ! ついこないだまでギアチェンジもままならず、足をはめればコケそうになってた私が大丈夫なわけないじゃろがっ!! しかもこの後自転車降りてから走るんだって!? 絶対無理だよ。)…こんなドキドキと不安を抱えたまま床につき、レース当日を迎えた。


5月9日(日)5:00起床。ちょっと肌寒くて曇り気味…。「山だからねえ」と石原1号に言われ、なるほど納得。

前日に仕入れてあったパンを朝食にし、6:15宿をあとにした。天候は…晴れのようだ。

6:45ごろ日本サイクルスポーツセンターに到着。BIKEを組み立てて空気を入れ、大駐車場の中を軽く走ってみる。昨日の試走で疲れてしまったのか、夜中に下の部屋赤ちゃんが泣いていて眠れなかったせいか、妙に足が重い。「なんで!?」と思っていたら、ギアが一番重かった(ああつくづく初心者…)。

サイクルスポーツセンターの入り口でナンバーを書いてもらい、センサーを右手首に、SWIM用のサポーターを左手首に付けてから、いざサーキットへ…。バイクトランジッションにBIKEをかけ、BIKEとRUNの準備をする。どれをどうやっておいたらいいのか見当がつかないので、大石さんと石原1号に聞きながら準備を終えた。

修善寺のトライアスロンはSWIMのあとに上り坂をクリアしないとBIKEのトランジッションにたどりつけない。その間約300m。SWIMの後のRUN、相当こたえそうだ。


BIKEの準備を終え、300mの坂を下りプールサイドに到着した。ドキドキは最高潮。緊張しすぎなのか、ウエーブスタートで一緒になる人としゃべりまくっていた。

8:30いよいよレース開始。30秒ごとのウエーブスタートで4〜5人づつスタートする。私は16分30秒後にスタートだ。

私よりも1分30秒早く石原1号がスタート。大石さんは私の次のウエーブスタートだ。

石原1号が100m折り返していったところで私もスタート。思っていたよりもまわりの人たちがスローペースだ。50m泳いだところでペースを乱されない様に前に出た。450m泳ぐ間に何人抜いただろうか…。450m終わるとプールからあがって途中から入水し750mを完泳するシステムである。残りの300mも調子良く泳ぎプールから上がる。すると前に見たことのある後ろ姿。高木さんだった。プールの出口で右手を台にのせる。「これが計測なんだ…とりあえず1種目終了。」としみじみ。


計測を終えるとランシューズを履き、上り坂300mに挑戦。歩くらいのスピードでトランジッションに到着。体を拭き靴下を履く。体が濡れていてバイクパンツがうまくはけないが、何とかはいてバイクジャージを着る。カタカタと足音をさせBIKEのスタートラインへ。いよいよBIKEが始まった。

スタートしていきなり下り。まだスピードに慣れていないので下りは恐い。そのせいで上りに入るにもスピードが足りない。橋を渡るとダラダラの上り坂が始まった。意外と快調。ダラダラの上りが終わると一気に下る。「ちょっとスピードに慣れてきたかな」なんて思っているのに、下りでどんどん他の人に抜かれてしまう。でも、あくまでもマイペースで…。坂を下りきったところの橋には転んで負傷した人がいた。その人に気を取られている間もなく上りが始まる。スピードが一気に落ちる。途中であっさりと大石さんに抜かれた。「焦らずにマイペースでね」と励まされる。

苦しくなってきたところに「頂上まであと200m」という看板。その後ろに見え隠れしている「ここから心臓破りの坂 最大斜度12%」の文字。今まで使ったことのなかった一番軽いギアでどうにか坂を上りきった。するとそこには給水所。水をもらったがこれのまずいこと! プールから運び上げたのかと思うほど変な味がした。その後すこし下ってまた上り。ちょっと平らになって最後の上り。「おいっ!! ネーミング違ってるんじゃないの? こっちのほうがよっぽど「心臓破り」だよっ!!」。そのあとは下りで5kmサーキットの周回終了。これをあと3回もっ!? 辞めたくなってきた…。

2周目突入。下りのスピードには慣れてきたが、上りはちっとも慣れない。給水所にて(よし、今度はエネルゲンをもらおう)とエネルゲンを要求したが、これまた濃すぎてかえって喉が渇いてしまった。(やっぱりまずくても水がいいらしい…)

3周目。後ろから「マイペースでがんばれ」と声をかけられる。声の主は石原1号で、早くも4周目に入っていた。(これで自転車降りられるんだ。うらやましい。)

とうとう4周目。下りでは最高速度53km/hまで出た。ところが上りの連続を続けていくうちに4周目にもかかわらず何周しているのかわからなくなってしまった。坂をすべてのぼりきったところで思い出し、1時間ぶりにトランジッションにもどった。


ようやく最後のRUN。果たしてこんな状態で走れるのだろうか。とりあえず水分補給をし、靴を履き替えて計測。「これで2種目終了。ラスト1種目っ。」折り返しのコースなので、どんどん帰ってくる人がいる。(私も辞めてもう帰りたいよ〜)と本気で思った。

走り始めて200mほどで早くも足の裏に痛みがはしる。とうとう途中で止まってしまった。足の裏を揉みほぐし、だましだまし走り始める。少し痛みがとれたころ、石原1号とすれ違った。「俺のRUNが終わるまでにRUNに入れてたからほっとした(輝治談)。」そうだ。

上りになるとやはり走れなくなってしまう。再び歩いてしまった。しかし、歩くのと変わらないスピードだが再び走り始めた。すると今度は大石さんとすれ違った。「がんばれ!ラストだよ!」の声に励まされ折り返し地点にむかった。

折り返し地点には給水所がなく、それが私をガッカリさせたものの、後半は比較的順調。途中で止まることもなくサーキットに戻って来た。…ゴールまであと300mくらいのところで誰かが応援してくれている。スイミングクラブのコーチだった。その先には石原1号がいる。あと100m。あと50m。…とうとうゴール。完走できた!


レースが終わった直後は上り坂を思い出して「もう二度とあんな坂を上りたくないっ!!」と思っていた。でも…不思議なことに、しばらくたつとあの坂に苦しんでいた自分にくやしくなってきたのだ。今度はもっと楽に、余裕シャクシャクで上ってやるゾと思う今日このごろ。…トライアスロンにハマリつつあるなあ。



1時間55分38秒 総合順位237位

(男女別32位 男女年齢別15位 ビギナー部門男女別16位)

初レースにしては出来すぎか!?

今度は8月の珠洲Bタイプにむけてすこしづつ練習を重ねていこうっと。


<HV参加者リザルト>

 

総合タイム

総合順位

(男女別)

Swimタイム

(順位)

Bikeタイム

(順位)

Runタイム

(順位)

石原 輝治

(一般)

1:30:13

54

(50)

0:12:37

(41)

0:53:36

(68)

0:24:00

(89)

大石 量俊

(一般)

1:39:02

122

(114)

0:15:42

(194)

0:56:22

(101)

0:26:58

(178)

高木 達朗

(一般)

1:47:36

182

(167)

0:14:42

(132)

1:04:18

(185)

0:28:36

(221)

石原 智子

(ビギナー)

1:55:38

237

(32)

0:13:13

(57)

1:09:15

(223)

0:33:10

(298)


 

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